記憶カメラ/はてなサテライト

ブログ「記憶カメラ」のサテライト版です。

「オールドデジタル」というマイブーム。

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「オールドデジタル」とは、僕の中では10年以上前のデジカメの意味ですね。あとは、CCDセンサー機というのが分かりやすい境界線かもしれない。というのも、以前から気になっていたNikonのCCD時代の一眼レフ「Nikon D200」を手に入れたんだよね。そしたら、その写りがなんともオールドな風合いでいいなあと。

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見た目は遠目から見たら現行のNikon 3桁機と見分けがつかないくらいモダン。D200は2005年に登場した製品なんで、もう14年も前のモノなんだけど、こうして写真で眺めても古さはまったく感じない。おそらくカメラに特に詳しい人じゃなければ最新機種と言っても違和感ないんじゃないかな。けれど、これで撮れる写真はなかなか味があっておもしろい。

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レンズはAi AF 50/1.4を絞り開放で撮ったものばかりなんだけど、注目したいのはやっぱりコクのある色のりの感じ。これはやっぱりCMOSセンサー機とは違うんだなあ。カメラのモニターが小ぶりなんで、撮っている時はその違いはあまり分からなかったけど、MacBookにつないで写真画像をチェックしてみると、明らかに雰囲気が異なっていてちょっと驚いたんだよね。

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CCDセンサーに加えて1000万画素強という低画素数なのもたぶん影響してる。とにかく、現行のCMOS機ではこんな風には撮れないよね、という描写が味わえる。僕にはそんな気がする。

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で、この時代のCCD機を今なぜに手に入れたのかといえば、やっぱりその破格な値段であることが大きい。見た目も操作感も上質なAPS-Cフラッグシップ機が、¥15,000ほどで手に入るのだ。フィルムカメラの一眼レフ機よりも安いかもしれない。もちろん、高感度に強くないとか、修理期間も終了しているから壊れたらおしまいだとか、今さら手に入れるのは躊躇するカメラともいえる。でも、この値段ならそれも許せる。遊び倒して、使い倒してあげようじゃないか、と思えるのである。

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今の時代にこれほどまでに高品質なカメラを新品で手に入れようとすると、間違いなく20万円、30万円はするだろう。若い人たちからすればとんでもなく大金だ。それを苦労して手に入れる歓びもあるけど、僕が若かったら2万円もしないこんなD200のようなかしこいカメラを使い倒したい。そして、何より現代のカメラでは描写できないCCD機ならではの芳醇な写りを確かめ倒したい。無理せず、工夫してスマートに、ミニマルにカッコよく生きる人のD200。そんな風に思えてならない。